この詩碑は一宮市千秋町浮野にあります。昔の書家・長谷川流石さんが残した漢詩です。
難しそうに見えるかもしれませんが、漢詩になじみがなくても大丈夫。流石さんの曾孫が現代文に訳しました。
きっと “いいこと言ってるな” と感じられますよ。寄り道ついでに、ぜひ読んでみてください。
千秋村落裏茆屋愜幽情 林塢烟霞色比隣鷄犬声 杏花含雨重香草帯風軽 身老心常静還無寵辱驚
千秋村落の裏うち茆ぼう屋おく幽情に愜かなう 林りん塢お烟えん霞かの色比隣鷄犬の声 杏花雨を含んで重く香草風を帯びて軽し 身老て心常に静かなり還また寵ちょう辱じょくに驚くこと無し
千秋村の静かな一角にある茅葺きの家、そのたたずまいは、どこか心を落ち着かせてくれる。 林や土手は霞に包まれ、近くの家からは、鶏や犬の鳴き声が聞こえてくる。 杏の花は雨を含んで、枝先で重たそうに咲き、ハーブは風に吹かれて、軽やかに揺れている。 歳を重ねた今、心はいつも穏やかで、もう誉められたり貶されたりしても、心が乱れることはない。
碑文解説Inscription Commentary
原文 ─
千秋村落裏
茆屋愜幽情
林塢烟霞色
比隣鷄犬声
杏花含雨重
香草帯風軽
身老心常静
還無寵辱驚
書き下し文 ─
千秋村落の裏
茆屋幽情に愜う
林塢烟霞の色
比隣鷄犬の声
杏花雨を含んで重く
香草風を帯びて軽し
身老て心常に静かなり
還寵辱に驚くこと無し
現代語訳 ─
千秋村の静かな一角にある茅葺きの家、
そのたたずまいは、どこか心を落ち着かせてくれる。
林や土手は霞に包まれ、
近くの家からは、鶏や犬の鳴き声が聞こえてくる。
杏の花は雨を含んで、枝先で重たそうに咲き、
ハーブは風に吹かれて、軽やかに揺れている。
歳を重ねた今、心はいつも穏やかで、
もう誉められたり貶されたりしても、心が乱れることはない。